エクセルでキャッシュフローの内部収益率を出したいとき、「XIRR」と「IRR]、どちらの関数を使うべきか?と迷う方も多いかと思います。XIRRとIRRの違いと、XIRRの使い方について解説していきます。
計算式コピーもできますのでご活用ください。
IRRとXIRRの違い
どちらも一定期間のキャッシュフローの内部収益率を求める関数です。
IRRは、1年目、2年目、3年目、といった、年単位でのキャッシュフローによる内部収益率を測定する計算式です。
XIRRは、日付単位で内部収益率を出すことができます。したがって、1年未満の期間の場合や、不規則な間隔でのキャッシュフローの内部収益率を計算することに適しています。
将来の事業計画や収益プロジェクション、あるいは投資案件におけるキャッシュフローの内部収益率(リターン)を見る場合には、たいていは「2020/8/31」など日付があることが多いので、XIRRを使ったほうが適切な使い方となります。
XIRRの使い方
XIRRの計算式を見てみましょう。
=XIRR(投資額または収益額,日付,推定値)
上記のようになります。
投資額または収益額:金額を入力します。投資する場合は、キャッシュアウトのため、マイナスにします。収益はキャッシュインなのでプラスとなります。通常は、最初に投資から始まるので、マイナスから始まります。
日付:上記の発生する日付が対象。範囲を選択します。
推定値:推定される内部収益率を入力するのですが、ここは入力しなくても大丈夫です。入力しないと、0.1として計算されます。
上記の場合は、2018年12月31日に投資。その後、記載されている日付に収益が計上され、この期間中のキャッシュフローに対する内部収益率は25.6%と計算されています。
以下、コピーしてから選択範囲を直して使ってください!
=XIRR(B2:B6, A2:A6, 1%)
まとめ
・XIRRもIRRも同じ内部収益率を算出する関数
・1年以内や日付が不定期なキャッシュフローの場合はXIRRを使う
・計算式内の推定値は省略可能
いかがでしたでしょうか。XIRRをマスターして、投資判断に活用しましょう!!
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