CMGR(月平均成長率)の計算式について解説します。
毎月の短い期間における業績変動を見る際に金融実務でも活躍してくれます。
CMGRに似ているCAGRについても解説していきます。
CMGR(月平均成長率)とは
CMGRとは、Compound Monthly Growth Rateの略です。
例えば会社の売り上げ実績が数か月にわたって、1か月あたりどのくらい成長しているのかを算出するものです。
銀行業務において、企業の短期的な財務分析や今後の事業計画の趨勢を確認する場合に便利です。
売上だけでなく、売上の内訳毎の違いだったり、利益や資産の伸び率などを月単位において比較する際に使える計算です。
特に1年間の中で短期間に急激に成長するスタートアップ企業やベンチャー企業向けの分析に向いているでしょう。
例えば、過去6か月間の売上高のCAGRが+5%だとして、向こう将来6か月間の事業計画上の売上高CAGRが+10%だとする場合、過去から比べるとずいぶん伸ばしていることになり、その背景や要因を詳しく確認してみることになります。
CMGRは月単位です。年単位でみる場合には、CAGR (Compound Monthly Growth Rate)(年平均成長率)の計算となります。
実はエクセルでの計算方法は基本的には同じです。年間毎の業績などを判断する場合にはCAGRを使います。
CMGRの計算式
CMGRの計算式は、
(N月度の売上÷初月度の売上)^ {1÷(N-1)}-1
となります。
ちなみに^は「べき乗」といいます。
これだけ覚えておけばOK!
もちろん売上だけではなく、コスト項目の増減を見てもよいですよ。
CMGRの計算式をエクセルにコピペ!
大変お待たせいたしました。
下記の計算式をエクセルのセルにコピーしてください。
あとは対象となる数値を適切なセルに移動してください。
=(E2/B2)^(1/(E1-B1))-1
例えば、
E1が9月、B1が1月、E2が9月の売上、B2が1月の売上、となり、
つまり9か月間での売上のCMGR(月平均成長率)が計算できます。
銀行員や投資家に必須の便利ツールとしてどうぞご活用ください!
では。
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