銀行員に必要な資格リスト|将来の転職にも有利

金融
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最近では中途採用で銀行に入行する人も増えてきました。

とくに金融業界以外から銀行に入る人も増えています。

彼らからは、銀行で働くあたって必要なものは何?とよく質問されます。

採用の面接時においても、前向きな人は、必要な資格はあるのですか?など質問してくれます。

銀行員に必要な資格はどういうものがあるのか、まとめてみたいと思います。

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銀行員が持っているのが当たり前の資格

持っているのが当たり前の資格は、その名の通り、誰もがフツーは取得・修了している資格・試験です。

これらは通常、新卒で入行したら速攻で取らされます。

遅くとも3年目までには大半の行員が取得しているでしょう。

したがって、保有していることは一切自慢になりません。

逆に持っていないと、何か問題があるのでは?などマイナス評価にもなりかねません。

証券外務員

日本証券業協会の協会員の外務員として登録を受けるために必要な資格です。

一番身近な取り扱い商品としては、例えば投資信託があります。

銀行員として、商品販売を行うにあたって必須の資格ですので、取得を義務付けている銀行も多いと思います。

二種外務員から取得して、その後、デリバティブ等を販売するにあたって必要な一種外務員資格を取得するのが通常です。

難易度は、二種は合格率50%前後、一種は合格率40%です。

選択式の試験ですが、自分の経験からすると、ちゃんと勉強して理解していないと合格しない内容になっています。特に一種受験時は事前勉強をしましょう。

なお、通常の一種・二種に加えて、銀行や保険会社向けの特別会員一種・二種資格もありますので、新しく銀行員になる方は、入行する銀行の人事部等にどちらを受験するべきかを聞いてみたほうがよいでしょう。

ファイナンシャル・プランナー

FP技能士(1-3級)という国家資格があります。

銀行業務において顧客に直接提案する際の知識・ノウハウを養う内容となっています。

ライフプランニング、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継、リスク管理、といった項目の習熟度レベルを図る試験です。

中でもFP3級は取得していて当たり前資格となります。銀行でもFP3級を必須としているところも多いと思います。

なお、FP2級を持っていれば、ある程度の習熟度を認められ、管理職登用でも有利でしょう。FP1級を取得していれば、リテール分野では資産運用のスペシャリストとして、行内でも重宝され、確固たるポジションを得られる可能性が上がるでしょう。

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銀行業務検定試験

銀行業務検定協会が主催する銀行業務に対する習熟度を測る試験です。

銀行業務検定試験には多くの科目がありますが、中でも、法務、財務、税務は必須の科目といえます。4級から2級までありますが、3級は取得しておくべきでしょう。

3級は保有していて当たり前資格といえます。

各内容は銀行業務に直結する内容ばかりです。

自身の携わる業務によっては、融資障害、外国為替、信託など、追加で順次取得していくことをお勧めします。

銀行員が取得すると何かと役に立つ資格

基本的な資格に加えて、取得しておくと自身の業務のスキルアップや、行内での評価アップ、業務ポジションの確立など、何かと役に立つ資格を紹介します。

宅地建物取引士

いわゆる「宅建(たっん)」です。

銀行業務は住宅ローンや、法人融資における不動産担保など、不動産に関わる業務が多く存在します。不動産業者さんとも会話することも多いです。

その際に、不動産に関する一定の知識があると、例えば不動産の評価を行う際に役に立ちます。あるとベターですよね。

合格率は約15%程度とのことですが、国家資格の中では比較的とりやすい資格

なのではないでしょうか。

試験合格だけでなく、講習を受けて登録することもできます(詳細は割愛します)。


日商簿記

簿記は銀行員に限らず、社会人として広く必要な知識といえます。

簿記を理解することは会社の経営を理解することにつながりますし、

簿記3級の勉強で基礎力としては十分だと思います。

銀行員が法人向け融資を行う場合には、会社の決算書を読み解かなくてはなりません。

その際に簿記の知識は必須となります。

さらに難しい会計処理まで理解していれば、会社の強み・弱みを読み解き、

会社に財務面からのアドバイスも可能になって、経営者から信頼を得ることになるかもしれません。

簿記1級を持っている銀行員は限られていると思いますので、それなりに評価に値してくるでしょう。

証券アナリスト

証券アナリストとは日本証券アナリスト協会主催の資格で、証券投資分野における専門知識を有します。

一次試験は、財務分析、経済、証券分析。この財務分析と経済については、銀行業務検定試験や、一般常識でもなんとかなりますが、証券分析は、その分野で学習していないと難易度は高いと思います。

また、数学の知識が必要になります。文系の銀行員には少し辛いかもしれません。

二次試験は記述式なので、きちんと勉強しないと受かりません。

難易度は高いですが、計画立てて学習すれば必ずとれる資格です。

この分野の知識は金融マンとして必ず役に立ってくると思います。

銀行員におすすめのその他の資格

銀行員にとって更に自らの価値を上げるためには、さまざまな資格があります。

筆者の周りの銀行員が所持している資格をざっと挙げてみます。

  • 中小企業診断士
  • 社会保険労務士
  • 税理士
  • 行政書士
  • 不動産鑑定士
  • 年金アドバイザー
  • ITパスポート

他にも携わる業務によって取得すべき資格は変わってきます。

資格は本当に必要?(まとめ)

昔は資格をとっていると人事評価に加点、好印象などメリットがありました。

最近の銀行の人事制度では(銀行にもよると思いますが)、

資格が直接の評価にはなっていないと思います。

大事なことは、資格とは、その人のスキル・ノウハウを客観的に示すだけであって、

資格を持っているから仕事ができるわけではない、ということです。

銀行でも様々な仕事がありますが、自分は何を目指して、そのためにどのようなスキル・ノウハウ・知識が必要なのか、を考えることが大事なことだと思います。

それに当てはまる資格のための勉強をして身に着け、

結果として資格を取得するということでしょう。

やみくもに資格を取る時代ではないということだと思います。

資格も仕事も目標に向かって頑張るということですね。

あとは、将来転職を検討する際に有利になるかどうかも必要な物差しですね。

お付き合いありがとうございました。

では。

コメント

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プロフィール

この記事を書いた人
Terry

新規事業企画担当として日々奮闘。日本の金融業界の動きや世界の金融の潮流、銀行員お役立ち情報などを発信しています。

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