銀行を取り巻く環境は年々厳しくなっています。
店舗削減、人員削減、業務自動化、古い体質、などなど、銀行そのものの存在価値が問われているなかで、銀行を辞めたいと考えている銀行員も少なくないでしょう。
実際に転職市場には銀行員があふれているというデータもあります。
銀行員をやめるべきか、続けるべきか、そんな角度で、解説をしたいと思います。
銀行員を３つのパターンに分ける
①銀行を辞めたい人
理由はともあれ、銀行を辞めたい人は少なからずいるでしょう。
仕事はハード、その割には報われない。評価制度もあいまいで、結局は上司次第。
こうした声はよく聞かれますが、銀行に限ったことではありませんよね。
- 仕事がつらい
- 残業が多い
- 休日出勤も多い
- あいかわらずノルマがきつい
- 上司と合わない
- やり方が古い
また、お金を扱う仕事ですから、神経はかなり使います。
恨みを買うこともあります。（感謝されることもありますよ）
銀行を辞めたいと思っている人で、行動力のある人は、躊躇なく辞めているのが現実でしょう。
周りを見渡すと、メガバンクなどの大手銀行の人材流出はもう常識レベルであり、最近は地方銀行などの比較的規模の小さい金融機関からの転職が増えていますね。
行動力のある人は、新天地で活躍。躊躇している人は辞めたいって思いながら日々過ごす。という状況ですね。
②銀行を辞めない人
ここで「辞めない人」というのは、辞めることなんて考えたこともない、という人です。
- 仕事にやりがいを感じている
- なんだかんだで給料はよい
- 福利厚生も充実
- 周りに優秀な人が多い
- まだまだ仕事を覚えたい
様々な前向きな理由で辞めない人です。絶対数としては、このカテゴリーの人が最も多いでしょう（と信じたい、、、）
最近の銀行業界は、新しいビジネスモデルを求められており、従来型の発想は捨てなくてはいけない風潮もあります。若手や中堅行員が新しいプロジェクトに抜擢されるなど、やりがいのある仕事を任せてもらえる銀行も増えているようです。
やりがいを感じて、自分が成長できる場を与えてくれる銀行であれば、積極的にやめる理由はないですよね。
③銀行を辞めることができない人
さて、問題はこの③カテゴリーの人たちです。
銀行をいつでも辞めたいのだけれど、辞められない人たちです。
言い方を変えると、「辞めても行き先が無い人」たちです。
転職しようとしても転職先が見つからない人です。
- 希望する会社がない
- 給与水準を下げたくない
- アピールできるスキルがない
- アピールできる能力がない
- 実務で使える資格・ノウハウがない
上記のような人ですね。
こういう人は、市場価値を身に付けてこれなかった人で、自分の市場価値に気が付いていないのかもしれません。
毎日の日常業務に手いっぱいで、それ以上の努力を怠ってしまうと、銀行内では通用するけど、銀行の外では一切通用しない人になってしまいます。
このことに早く気が付いていればよいのですが、漫然と過ごしてしまい、気が付いたら４０代。
これ以上の出世ができるかどうかもわからなくなってきて、転職しようと思ったが、転職先が見つからず。
仕方なく会社にしがみついている間に５０歳までの出向待機組になってしまい、会社の言われるがままの人生。最後は銀行から放出される。
という負の流れにハマります。
自分で決める選択肢を持つために必要なこと
③のような人にならないためには、②銀行を辞めない人と同じ理由を見つけるか、いつでも辞められるような市場価値を自分に付けられるか、ということになりますね。
忙しいことを言い訳に自己研鑽を怠らない
どんなに忙しくても、つらくても、工夫次第で自分で時間は作れると思います（経験に基づいています）
テーマは何でもよいですが、何か決めて自己研鑽を常に意識して、スキルアップしておくべきだと思います。
忙しいことは事実だと思いますが、自分への正当化する言い訳だと思って、１週間単位で時間の使い方を見返してみると、意外と無駄を削減できる時間があるはずですよ。
私は、電車の中でスマホを見る時間を減らしました。その分、本を読んだりすることもできます。
自分で短期目標と中期目標を立てる
よく言われることですが、目標を立てないと何も始まりません。
どんな小さなことでもよいですし、難しい試験を目指す、といったものでもよいです。
とにかく日々の努力の積み重ねしかありません。
短期（１年以内）の目標と中期（３年くらい）の目標を立ててみましょう。
自身のない人は、目標を立てて、それを実践するサポートをする手帳もありますので、探してみてください。
まとめ
気がついたら「銀行を辞められない銀行員」にならないように、日々意識高く行動をしましょう。
銀行で働くことで、学べる事はたくさんありますし、一時的なことでやめたいと思っても少し立ち止まって考えてみることもおすすめしますよ。
それでも銀行を辞めて新しいチャレンジをするのもよし、いまの銀行でやりがいを見つけるもよし。
銀行業界を取り巻く環境は厳しいですが、最後は自分の腕だけが頼りとなります！
最後までお付き合いありがとうございました。
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